安曇野市豊科近代美術館移動展Ⅰ
髙山晃-追憶の情景-
会期:2024年7月27日(土)~9月1日(日)
休館日:月曜日、祝祭日の翌日
時間:午前9時~午後4時
会場:安曇野市三郷交流学習センター ゆりのき 展示ギャラリー
入場無料
安曇野市豊科近代美術館が行う移動展の第一弾として、収蔵郷土作家のひとり、髙山晃(1931-2018)を紹介します。
髙山晃は、1931(昭和6)年、南安曇郡三郷村明盛に文房具店を営む家の長男として生まれました。松本県ヶ丘高校在学中に《風景》が第1回中信美術展に入選すると、以降毎年出品を続けます。また、翌々年には《静物》が第3回長野県展に初入選、第4回展では《うらぐち》が最高賞の信州美術会賞を、国画会展では《母と子》が入選するなど、受賞を重ねました
10代で華々しく信州画壇に登場すると、やがて自身の道を志すべく、上京して3年間を上野にある美術研究所でデッサンを学び、その後は武蔵野美術学校西洋画科(現・武蔵野美術大学)に進学します。在学中は、自由美術展や読売アンデパンダン展などに出品を試みながら、個展や郷里の公募展へも出品を続けました。多感な時代を東京で過ごし、見聞を広げた髙山は美術学校卒業後に転機を迎え、1959(昭和34)年、家業を継ぐために帰郷します。
以降は、地元に腰を据え、主に中信美術展や県展へ出品を重ね、個展を精力的に開催、自らの美術研究所を立ち上げるなど、後進の指導にもあたりました。
髙山は一貫して、母と子、老人と孫、鳥や花など、“ありふれた何気ないもの”にモチーフを求め、黒を基調とした色彩と単純化した形象で、どこか懐かしい情景を描き出します。その作品からは、自分の育った、暮らしている地元を愛し、大切にしてきた様子が伺えます。本展では、当館所蔵作品によりその画業と人物像を展観します。
会場へのアクセスはGoogleMap利用でこちら
【会期中の催し in ゆりのき展示ギャラリー】 いずれも参加無料
☆ナイトミュージアム「ねらわれた絵画と七つの謎」
8月11日(日・祝) 午後5時~8時
展示された絵画を観ながら、ワークシートに書かれたクイズの答えを探し出そう!周辺では夏まつりが開催中です。お出かけのついでにお立ち寄りください。
☆対話型鑑賞会 ~おしゃべりタイム「きて、みて、かんじて!アートが育む心の栄養素」
毎週火・金曜日 午前10時30分~正午 / 午後1時~2時
美術館職員が、来場者と一緒に同じ絵を観ながらおしゃべりを楽しみます。上記ご都合のいい時間帯にお出かけください。